木造と防音の関係

防音業界において忘れられてしまった「木造と防音の関係」について考察することによって、「音響・防音設計」を見直してみたいと思います。
古い遮音設計マニュアルや鉛の迷信、質量則にシフトした馬鹿げた防音工事の問題点など、木造の利点を考えることによって補正し、費用対効果の高い設計・施工仕様への手掛かりを探したいと思います。


木造の特性と伝統的建築材を生かした防音施工
伝統的な木造家屋に残された「生活防音の知恵」を見ることにより、在来工法の特長を生かした手法が新築住宅やリフォームにおいても適用できるのではないかと考えています。

例えば、古い木造建築の吸音材、茅葺屋根の遮音・吸音性、土壁・漆喰による遮音界壁、二次共振の小さい杉板の活用など、学ぶべき内容は沢山あると思います。
*農家住宅や蔵(物置)、和洋折衷型住宅の外廊下(音が減衰する緩衝空間)など

木造住宅における縁側・回廊空間と生活防音
木造住宅の縁側など回廊空間は木製建具とガラスで仕切られたものですが、これによって外部の音が減衰し、閉め切ることによって生活防音の効果があります。

開放したり開閉したりする可変性のある構造や収納家具などを組み合わせて、遮音性のある間仕切りとして構築することもできます。ガラス窓も二重構造にすれば遮音性が高まります。
工夫次第で、昔ながらの木造住宅において緩衝空間を活用する対策です。


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